都立八柱霊園前のうめ家石材店です。
日本石材産業協会の総会に夫婦で参加し、企業家 デービット・アトキンソン氏の「石材業界 価値向上セミナー」を拝聴してきました。
東京 神田明神ホールで開催されました。

例年、社長のみ参加なのですが今回初めて夫婦で参加しました。
全国から 志ある仲間が集まってきます。

最近では他地域の石材店と協力してお客様の対応をすることもあります。
特にお墓の引っ越しは 遠方から石碑も引っ越してくることがあります。
かつてのように、一つの場所地域に先祖代々 未来永劫 居住するとは限りません。
また、誰かが亡くなると必ずお墓に埋葬されるとも限りません。
埋葬される場所の形態が多種多様になりました。
墓石を取り扱う石材店はこれからどうあるべきなのか、
何かヒントを見つけることができないか
そう考えて夫婦で参加しました。
その目玉が定時総会の後に企画されたセミナー
講師 デービッド・アトキンソン氏 (㈱小西工藝社 代表取締役社長)
業界の4割シェアを誇りながら慢性的な経営ひっ迫を抱えていた (株)小西工藝社の賃金体系の見直し・若手育成・技能制度改革・材料調達の国産化といった多面的な改革を行い、老舗の小西美術工藝社を持続可能な組織へ再生させた人物です。
神社や仏閣には大量の漆を使うそうです。でも海外産の漆(Japan)で国宝級の神社仏閣を修理していたそうです。Japanなのに外国産の漆(Japan)、この矛盾と向き合い国産漆の増産を国に働きかけたそうです、
石材業界と似ている状況がかつての小西工藝社にあったわけです。
現状を正確に把握し分析しているか?
これって どんな業界にも言えることですね。
消費者×商品×単価×回数 が きちんと機能しているか?
ビジネスモデルの再構築をしているか?
労働人口が減り続ける中で 補うだけの設備投資をして 生産性をあげているか?
若者に「働きたい仕事」と認識してもらえるか?
耳の痛い話ばかりです。
事例として「和装」の説明がありました。
私が成人式をあげた頃の着物の価格と現在の成人式用振袖の価格を比べると 同じか安いのです。40年近く経過しているのになぜか。
着物の原料となる生糸も縫製も東南アジアだからです。
安い原材料に安い労働賃金のおかげで 安く「和装」振袖が生産されている事実なのです。
先ほどの方程式をもう一度
消費者×商品×単価×回数
ここで 「消費者」とは?
お客様の声を聴いているか?
自分都合で 簡単に売れるものを 押し付けていないか?
あるお客様は某石材店で
「国産の墓石は現在できません」と言われたそうです。
なぜ、その某石材店さんの営業はそう答えたのでしょうか。
国産の墓石と中国加工の外国産墓石では見積もりの方法が異なります。
忠告加工の墓石のほうが簡単に見積もりを出せるのです。
国産は石種価格と加工ごとに加工賃が異なります。作図して加工の量(面積)を割り出し加工工場に見積もりを依頼します。加工賃を出すのに手間がかかるのです。
もちろん、自社加工してる会社はこの限りではありません。
弊社では国産材国内加工の見積もりについてはお時間をいただいております。
先日 八柱霊園に建墓するにあたって、遠方にあるお墓をお仕舞いにしてその墓石をリサイズして活用したいというご要望がありました。
「お墓をお仕舞いにして 新しく建てるのと リサイズして再利用するのとどっちが安いか。できれば今の石碑を再利用したい」と問い合わせがありました。
「まずは現地で石碑を見なければ見積もりできないので どちらが安いかはお答えできません」
現地調査したのですが、結果
再利用するほうが安価であったことと
「愛着のある石碑を再利用できる」ということでご採択いただきました。
新規建墓は外国産石種で見積もりしました。そうすると、日本に流通するお金が少なくなります。
既存の墓石をリサイズ加工すれば、解体費用もリサイズ費用もすべて国内を潤します。
そして、廃棄するものが減るので地球にも優しい、お客様のお財布にも優しい、国内も潤うということになりました。
セミナーで拝聴したことをちょっとだけ実践できたかと思います。
納骨先が石のお墓とは限らない時代になりました。
しかし、石のお墓がなくなるとは思えません。
手を合わせる対象として石のお墓が心のどこかでしっくりくるものであると思います。
今あるお墓がすべてなくなってしまうのは非現実的です。
心のよりどころとして石の墓が未来にも存在し続けることができるように切磋琢磨したいと思います。
現状維持ではなく進化するために努力いたします。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
