戦前のお墓の写真~お墓を建てるのはハレ

都立八柱霊園前のうめ家石材店です。

新店舗での年末を迎えつつあります。

仮店舗内には 旧店舗からとりあえずよくわからないまま運んだもの

処分するか迷っているもの

両親の遺品かな?と思うようなもの

旧店舗備品、

まだまだあります。

旧店舗引き渡しまで残り三か月、だんだん焦り始めています。

そんな中、「プライベート」と書かれた段ボールの中に一冊の古びたアルバムが見つかりました。表紙もとれてボロボロ。

なんだろうと思うと

八柱霊園の古いお墓の写真。

どうやら、施工カタログにしていたようです。

でも 途中からお客様が映っている写真もあります。


お花が供えてあるのがわかります。

石碑ではなく木製の墓標(角塔婆)です。

まずは 外柵・カロートから施工したことがわかります。

こちらのお墓は現在 石碑が建立されています。

こんな写真も

最後列の中央に 上人(しょうにん・僧侶)がご一緒されています。
やはり 墓標で家名ではなく個人のお戒名が書かれています。
残念ながら 家名は不明でした。

いつ頃のアルバムだろうと 他の写真もよく見ると 卒塔婆に昭和13年から16年と書かれたものがあり、その当時の写真とわかりました。

お墓の前で家族親族が一堂に集まり 写真を撮るというのは特別なことだったと思います。
衣装も「ハレ」仕様、紋付袴、紋付の着物、子どもがコートを着用しているところを見ると初冬か春先か というところでしょうか。
お墓を建てる・開眼するというのは「ハレ」の行事だということがよくわかります。


うめ家石材店扱の看板が見えます。
生垣タイプの墓所です。現在は生垣の施工はできません。生垣の向こうに卒塔婆があります。
昭和15年か13年か 3月6日と書いてあります。足元は下駄ですね。
こちらも家名はわかりません。

うめ家の初代は昭和22年に52才でなくなっています。

すでに 初代の年齢を超えていることに気が付きました。

そして、初代がご縁をつないだお客様と 現在もつながっていることに尊敬の念と感謝の気持ちでいっぱいです。

戦争で殉死した方のご家族に優先的に墓所を提供したという話も聞きます。
海軍や陸軍のマークがついたお墓を現在も見かけます。

いつの時代も
つらく悲しいことはあると思います。
しかし
今でもその当時のお墓があるということは
それぞれの時代の人々が
お墓とともに喜び悲しみを分かち合い
生きる力に変えてきたのではないかと思うのです。

お墓にはそんなパワーがあるのではないでしょうか?

これからお墓を建てる方にも
幸多かれと祈ります。

弊社が手掛けるお墓で
かかわるすべての人に幸多かれと祈ります。

ちなみに現在 墓標を建てる場合には原材料の確保に時間がかかります。節のない美しい木目の調達は建築材料と同等に大変です。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

お墓のこと・終活のこと、 お気軽にご相談ください。

八柱霊園参道 うめ家石材店

Webでのお問い合わせはこちら

TEL:047-387-3834

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