都立八柱霊園前のうめ家石材店です。
今回は、近くの介護事業所主催の「地域交流カフェ」に参加してきました。
事業所利用の方、そのご家族だけでなく私のような、ただのご近所のひとでも参加できます。
実際にどんなものであったかというと、
⓵参加者全員での会食
⓶事業所がかかわった看取りの報告
⓷そして、旅立たれた方へのお別れの会でした。
今回はテーマが「自宅・居宅での看取り」です。
今回 お邪魔した「さんしょう」さんは「一般社団法人 幸樹会」の 事業の一つ看護小規模多機能型居宅介護の事業所です。
詳しくは http://www.kouju-kai.or.jp/ を ご覧ください。
こちらの「地域交流カフェ」は2か月に1回開催されています。
ごく最近、当店のお客様でも
「自宅で看取り」をされた方がいらっしゃいます。
その方は都内の介護事業所をご利用でした。
患者である旦那様が「自宅で過ごしたい」というご希望で奥様は決心なさったそうです。
奥様自身も80歳代という高齢でしたが医療関係者、介護関係者、ご近所さんの日頃の声掛け、別居するご家族との連携、すべてのかいあってやり遂げることができたそうです。
旦那様は奥様の腕の中でお亡くなりになったそうです。
「自分にできるかしら?」という思いに かかわる方々ができる手助けをしてくださったそうで・・・
そんなお話を伺っていたので、自宅での看取り・地域の介護施設の現状を自分で確かめたいと思って参加してみました。私は今回で2回目です。
会場の様子は残念ながら撮影しておりませんが、幸樹会のホームページにアップされると思います。
⓵スタッフの方々の手作りのお料理。
写真を撮っていなかったのが本当に残念。
季節のサラダ、季節野菜のポトフ、一口サイズの肉団子に茹でだジャガイモ添え
手作りパン(多分糖質オフかな)、
お魚のソテー(スタッフ?さんがつってきたもの)アスパラ・パプリカ添え、コーヒー、ハーブティ
ハーブ入り手作りクッキー
ハーブ水(ライム、ミント、リンゴ入り)
施設ご利用の方も、そうでない方も一緒に同じものをいただきました。
同じものを一緒にたべる!
食材のサイズ、調理方法に工夫がされています。
私見ですが、小さなお子さんがいる家庭でも同じものを食べることができると思います。
つまり、作り分けの必要がないということです。
これは、介護と子育てが同時進行の場合とても有効です。
介護の必要な家族がいなくても、こんな介護事業所だったら
もしもの時、相談できると思えるのではないでしょうか?
介護が必要になる前に、このような事業所があるか知ることもだいじですね。
テーブルに着くと、前回 お話させていただいた方と一緒になりました。
施設ご利用のかたがたです。はじめてご一緒させていただく方もいらっしゃいました。
スタッフの方も同席しての会食。
みんなと同じものを一緒に食べられることって楽しいですね。
食事も大体落ち着くと
⓶スタッフさんによる看取りの報告でした。
経過、件数等のデーター報告もありますが、印象的だったのは
実例報告です。
しかも、担当者さんが具体的に当時の様子を報告なさっています。
独居世帯の方への対応もなさっているとのことです。
自宅と居宅の組み合わせで一人暮らしの方への対応もあるとのことです。
思い出して涙を浮かべながら報告なさるスタッフの方もいらっしゃいます。
そして、会場には 「自宅・居宅での看取り」を終えられたご家族もいらっしぃました。
最終的に病院で亡くなられた方もいらっしゃいますが、
利用者がお亡くなりになった後、ご家族がどのように過ごされているのか
スタッフの方々は気にかけています。
家族と同じように日々を思い出していることが分かりました。
また、ご家族の方もスタッフの方々の当時と現在の想いをしり、涙を浮かべていらっしゃる方も
おられました。
悲しみものまた、分かちあうことができるのですね。一緒に食事をするように。
「看取り」を終えられたご家族のかたも、スタッフの方々の想いをあらためてしり、とても喜んでいらっしゃいました。
この時、感じたことは
「グリーフ・ケア」です。
「グリーフ・ケア」というと、家族を亡くした人ばかりがクローズアップされがちですが、
このような、介護関係者ご自身にも必要ではないかということです。
「グリーフ・ケア」についてはまた、別の機会に改めてご紹介しましょう。
具体的な「自宅・居宅での看取り」は利用者ごとに異なってきます。
大事なことは、「利用者に寄り添うプラン」を提供できるということです。
これ何かと似ていますね。
当店も加盟している「お墓のみとりⓇ」
お客様のご要望に合わせて、最後の遺骨を納骨してから お墓をお終いにする。お墓をお終いにするにあたって諸問題を明らかにしてお墓以外のことは専門家と協力してプランを作成する。「利用者に寄り添うプラン」を提供する。
⓷お別れの会
色とりどりのお花が飾られた小さな祭壇に亡くなられたご利用者様のスナップ写真が飾られています。
スタッフの方のピアノ伴奏で「ふるさと」を合唱。
献花とメッセージカードを納めました。
ご遺族の方々はそれぞれの形でお別れの儀式をしていると思います。
しかし、一緒に施設を利用なさっていたほとんどの方々はお別れをしていません。
「あれ?最近見ないな。」「どうしたのかな?スタッフに尋ねてもいいのかな?」と思われていることでしょう。
こんな風に終われの会ができるのもいいなと思いました。
エンディングノートにお別れをお知らせしたい人たちリストを記入しておくといいですね。
当店でも「エンディングノート」を取り扱いしてります。
ご利用者様が亡くなられた後のつながりも今後の課題かもしれませんね。
お墓も同じです。お墓を建てるのには悲しい理由がある場合が多いです。
お墓を建てたら終わりではなく、お墓を建ててからお墓をお終いするまでのかかわる。
それが、うめ家石材店です。
介護事業と とても似ているなと感じた一日でした。