都立八柱霊園前のうめ家石材店です。
以前、民間霊園にお墓を建てたお客様の話です。
お客様が子どもの頃、兄とも慕う大切な人が戦地で亡くなりました。
その人のお墓が八柱霊園にあったそうです。
自立して起業する時、「どこで起業しようか」と悩んだそうです。
昭和40年代の頃です。
「そうだ、兄さんのお墓の近くで起業しよう」
ご両親と一緒にお墓参りをして、その報告をしたそうです。
それから数十年・・・・・。
「兄さんのお墓がないんだ!一緒に探してくれ!」
とご相談がありました。お世話になった方なので、一緒に探しました。
管理事務所に問合せもし・・・。
でも、見つかりませんでした。
「どれくらい、お参りしなかったんですか?」(私)
「30年以上・・・・・。」(お客様)
「えぇ!!、名義人の方に連絡は?」(私)
「分からない、自分の親ももう亡くなったし・・・
でも、供養したいいんだ!お参りするお墓が自分には必要なんだよ!」(お客様)
「八柱霊園はご遺骨がないと、申込できないし、抽選ですよ。民間霊園ならご遺骨が無くてもお墓を建てることができますが」(私)
それからしばらくして、近くの民間霊園を選ばれました。
そして、「お兄さんの供養塔」と「ご自身のお墓」を並んで建立されました。
もとのお墓は見つかりませんでしたが、お客様の望むかたちでお墓づくりをすることができました。
必ずしも、お墓にご遺骨が無くても、祈りの対象としてお墓を作ることはできます。
八柱霊園はご遺骨がないと申込はできません。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。