都立八柱霊園前のうめ家石材店です。
お墓参り用のお客様の手桶を400個余りお預かりしています。旧店舗では600個余りお預かりしていました。



店舗建て替えを機に、2022年から2025年初めにかけて 手桶を引き続きお預かりしてよいかお客様に確認しました。なかには、壊れている手桶もあり処分するかお伺いをたてました。住所が不明になったお客様には、お墓に手紙を添えて手桶を置きました。住所不明、お墓もすでにない手桶については弊社で処分しました。
住所不明だったお客様がまたうめ家へ預けにいらしたり、霊園内に廃棄してあったりしました。

先日ひとりの男性が、うめ家の封筒に入った「手桶返却のご案内」と手土産を持ってご来店くださいました。住所不明でお墓に手桶を置いたお客様のご子息でした。住所不明になって22年が過ぎました。「手桶返却のご案内」の日付は2023年。お客様と連絡が取れなくなっても19年お預かりし続けていました。
今付き合いのある石材店が、お客様のお墓に手桶と手紙を見つけてくれたのだそうです。手紙はビニール袋に包んでいたのでしばらくは汚れずに済むと想定していましたが、お客様から見せていただいた封筒は綺麗なままでした。
そのお客様はご両親がどこの石材店でお墓を建てたのか分からなかったそうです。また、お墓参りの記憶の手桶は「マイ手桶」と思っていなかったそうです。借り物だと思っていたそうです。転勤が多くお墓はご両親任せ。住所不明になった頃はご両親が住んでいた賃貸住宅が建て替えで引越ししたのだそうです。
住所不明でお墓に置いてきた手桶の多くは、それっきり、連絡いただいたのはほんの数件です。
お墓のご縁はいったん途切れましたが、今日のお客様はかつてのご両親に再び会えた気持ちになったのかもしれません。
たとえ住所がわからなくなっていても、お墓があるのなら、お預かりしている大切な手桶をお返ししたい、その想いが届いたことを知りとても嬉しく思いました。
手桶をお預かりしているお客様は、うめ家でお花を購入して、家名・家紋・墓地区画番号が描かれたマイ手桶を持ってお墓参りします。その手桶を使うのはお施主様だけではなく、ご親族もそのお墓にお参りする際ご利用なさいます。墓地区画番号が描いてあるので場所が分かり安心です。
「マイ手桶」がないお客様も うめ家でお花をご購入いただくと、「うめ家の手桶・ひしゃく・ほうき・塵取り」をお貸しします。お帰りの際返却していただきます。
「マイ手桶」を作るお客様は この手桶をもってお墓参りしよう、亡き大切な人に逢いに来よう そう思って用意したのだと思います。木製の手桶はお参り回数が多いほど長持ちします。水に浸るので乾燥による「瘦せ」が少ないのです。手桶を作ってもお墓参りで使わないと木が乾燥でやせてしまいます。そうすると手桶を押さえている「タガ」が緩んで壊れてしまいます。
味わいのある色になった お預かりしている手桶たちは持ち主が自分を使ってくれるのを待っています。うめ家に寄らず手桶を使わないお客様ももちろんいらっしゃいます。それでもうめ家はお客様の「マイ手桶」を預かり続けています。
先日お墓参りのお客様ファミリーの「マイ手桶」の底板が経年劣化で歪んでいました。水漏れします。少なくとも60年は使っている手桶です。ファミリーの最長老叔母様は92才。
「あたしが はじめてここに来たのは 7才の時だけどその時作ったのかなぁ」初代うめ家店主(昭和22年逝去)を知る数少ないお客様。
「作るなら、ちょっとはお小遣い出すよ」と施主である甥っ子様にお話ししていました。
ゆっくりご検討いただくということでまとまりました。
昨年のお参りの時の会議内容は 叔母様の介護認定受けるための叔母様説得会議でした。
毎年うめ家で親族会議開催のお客様です。
お墓も「マイ手桶」も受け継がれていきます。
お墓と「マイ手桶」のそばにはうめ家が寄り添い続けられるように
これからも精進いたします。
「マイ手桶」をもってお墓参りしませんか?
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
