都立八柱霊園は広域避難場所です。夜間避難体験会

都立八柱霊園前のうめ家石材店です。
11月22日(土)八柱霊園では開園90周年 紅葉まつりが開催されました。
そのファイナルイベント「夜間避難体験会」に参加してきました。

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夜間避難体験会 ※東京都公園協会ホームページより抜粋引用

防災士資格を持つ職員が夜間避難を想定して、広域避難場所となっている園内を案内します。

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開催日時:令和7年11月22日(土)17時30分~18時(受付開始:17時~)
場  所:正門前広場~ふれあい広場
定  員:30名程度(先着順)
参加方法:予約不要
参加希望の方は、受付開始時間に正門前広場にお集まりください。
参 加 賞:参加いただいた方には、防災グッズ(アルミブランケット等)を差し上げます。
※ヘッドライトや懐中電灯、ランタンをお持ちの方はご持参ください。★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

夕方5時過ぎ 普段は訪れない時間帯に八柱霊園へ。

社長に「これ使えよ!」とヘッドライト装着。

ちょっと変な顔・・・。すみません。


八柱霊園管理事務所の職員さんにも「眩しいよ」と言われ

ライト消して撮りなおし

防災資格を持つ管理事務所職員さんの説明を伺いました。

浦安の夢の国が2つ入ってもまだ余る広さであることなど聴いたあと

思っていたことと違うことが!

①閉園時間後に利用する場合は、施錠してあるので

塀・フェンスを乗り越える!

職員身の安全・家族の安全・交通手段を確保して 八柱霊園へ向かうのですぐ開門できない。
それだけでも、避難できる人に大きな制限がありますね。

②水道・トイレはあっても使わない。

災害直後は安全に使用できる状態か確認が取れないので、自分で簡易トイレや飲み物・衛生用品を準備携帯しておく。

③火気厳禁、火の必要のない防寒対策は自分で
そもそも、避難場所となる広場は普段も火気厳禁です。カマドなどの炊飯設備もありません。火災などの二次災害予防とのこと。

④基本車両乗り入れ禁止
日中 八柱霊園にいるときに被災したら「ひょうたん道路」のみ駐停車可能。碁盤の目になった道路は緊急車両用となるので駐停車禁止!

八柱霊園案内地図はこちらhttps://www.tokyo-park.or.jp/reien/yahashira/assets/files/yahashira_map.pdf?date=20251120230912

⑤夜、街灯が少ない。正門・東門・西門・南中央門に数本あるのみ。7時に街灯は消灯する。照明があるトイレは正門前と他一か所。
ほぼ暗闇・・・・・。

?????
なんだか広域避難場所ってちっとも便利じゃないじゃん!

そもそも 広域避難場所ってなに?

災害対策基本法より抜粋

「第六十一条の四
(広域避難の協議等)
市町村長は、当該市町村の地域に係る災害が発生するおそれがある場合において、予想される災害の事態に照らし、第六十条第一項に規定する避難のための立退きを指示した場合におけるその立退き先を当該市町村内の指定緊急避難場所その他の避難場所とすることが困難であり、かつ、居住者等の生命又は身体を災害から保護するため当該居住者等を一定期間他の市町村の区域に滞在させる必要があると認めるときは、当該居住者等の受入れについて、同一都道府県内の他の市町村の市町村長に協議することができる。

第八十六条の八
(広域一時滞在の協議等)
市町村長は、当該市町村の地域に係る災害が発生し、被災住民の生命若しくは身体を災害から保護し、又は居住の場所を確保することが困難な場合において、当該被災住民について同一都道府県内の他の市町村の区域における一時的な滞在(以下「広域一時滞在」という。)の必要があると認めるときは、当該被災住民の受入れについて、当該他の市町村の市町村長に協議することができる。

第八十六条の九
(都道府県外広域一時滞在の協議等)
前条第一項に規定する場合において、市町村長は、都道府県知事と協議を行い、被災住民について他の都道府県の区域における一時的な滞在(以下「都道府県外広域一時滞在」という。)の必要があると認めるときは、都道府県知事に対し、当該他の都道府県の知事と当該被災住民の受入れについて協議することを求めることができる。」

 

つまり
大規模災害発生時(大規模火災・地震・津波など)、身の安全を確保するために一時的に避難滞在する場所ということだそうです。

避難場所には種類がある。

指定緊急避難場所・指定避難所って?

指定緊急避難場所・指定避難所の概要
※松戸市市役所ホームページより抜粋

種類 説明
避難場所 指定緊急避難
場所
災害が発生した場合や危険が切迫した際に、住民等が緊急に避難し、一時的に身の安全を確保する場所 (学校の校庭・公園・河川緑地等)
広域避難場所 大規模地震や火災の延焼などの際に、身の安全を確保するために避難する場所
指定避難所 住宅等に危険が予想される場合や災害により家屋の倒壊など、家に戻れなくなり生活の場が失われた場合に、被災者が一時的に滞在できる施設(学校・市民センターの公共施設等)
※指定避難所に応急救護所が開設される施設があります。(17か所)
避難場所 兼 指定避難所 避難できる場所と避難できる建物の両方の機能を有する場所及び施設

避難場所の基準はみんな同じだと思っていました。


松戸市の指定緊急避難場所・指定避難所案内はこちら

http://指定緊急避難場所・指定避難所

学校や行政施設以外に お寺や公園もありますね。

皆さん、ご自身のご自宅・職場の近くの避難場所がどこだか知っていますか?

ご家族と情報を共有していますか?

一通りの説明を聞いた後

ヘッドライトを点灯して避難場所を散策

ヘッドライトに照らされる通路。
右前方に見える西門近くの街灯。
街灯があっても暗い。
ライト無しに夜間の避難は困難と実感しました。

無事に帰ってきました。

参加賞?の防災グッズです。

ブランケットと簡易トイレは100円ショップで販売されているものだそうです。

左下のベルト付きのものはライトです。

ポータブル電源の宣伝チラシ。

八柱霊園開園90周年イベントをきっかけに防災についてしりました。

八柱霊園は公園墓地ですが地域にとって一時避難場所であることも改めて知る機会となりました。

八柱霊園の周辺には徒歩圏内で指定避難場所になっている高校、中学校、小学校が複数あります。

うめ家のある町内会では、各世帯の災害時の避難場所はどこか登録しています。高齢者世帯の登録もあります。そうすることで地域で安全協力することが可能です。

先日の大分大規模火災で170棟延焼しても死亡者が一人なのは、地域で居住者情報が共有されていて避難に手助けが必要な人を把握していたことが迅速な住民避難につながった思われます。
地域の人間関係が希薄と言われますが、防災を考えると町内会や地域連携を見直すことも大事ですね。

個々のお墓は自分につながる先祖、大切な人に思いをはせる場所、家族の思いを知る・考える場所ですが、八柱霊園はさらに思いを広げて地域とともにあることを考える場所でもあると思いました。

お墓の仕事をしていると、相続や終活で家族への思いや関係についてご相談を受けることがあります。八柱霊園は生きている人の生きていくための関係性までかかわる場所です。

お墓の耐震対策のご相談も承ります。
特に昭和時代建墓のお墓で一度も修理メンテナンスしていないお墓をお持ちの方は目地の劣化対策ご検討ください。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

お墓のこと・終活のこと、 お気軽にご相談ください。

八柱霊園参道 うめ家石材店

Webでのお問い合わせはこちら

TEL:047-387-3834

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