家に、仏壇がない家庭が多くあると思います。
「亡くなった人がいないから」
本当に亡くなった人はいないのでしょうか?
「実家に仏壇があるから」
今の自分が存在するまでにどれだけの先祖がいるのでしょうか?
それぞれの世帯に、仏壇が祀られても問題ありません。
今の自分を確かめる方法の一つとして。
今日の一日を感謝する。
そのために仏壇へ手を合わせる。
宗派が分からない場合は、自分の干支の守護仏を祀ってもいいでしょう。
好きな仏像をお祀りしても構いません。
昔ながらの大きな仏壇ではなく、今の生活スタイルに合うものがいいでしょう。
神道ならば、神棚を祀りしてもいいでしょう。
写真は壁に下げることができる神棚です。
もちろん、仏壇と神棚の両方でも構いません。
一人暮らしでも 仏壇や神棚に
「一日の無事を祈り、感謝の気持ちで、手を合わせる」
習慣を持ってはいかがでしょうか。
仏壇や神棚がなくても
食事の前に手を合わせて
「いただきます」と声に出してみましょう。
次の世代にどう伝えるか?
あまり、難しく考える必要はありません。
子どもにお仕事をしてもらいましょう。
例えば、朝 仏さまに 佛飯器お供えしてもらう。
亡くなった方がパン好きっだったので「トースト」という方もいらっしゃいました。
戴きものやおやつなどをお供えしてもらう。
「チーン」とリンを鳴らして仏さまにお伺いたてたら
「食べてもいいよ」とご褒美作戦など。
香炉に線香の燃え残りがいっぱいになったとき掃除してもらう。
新聞紙とピンセットが必需品です。
「やって!」と命令口調ではなく
「お願いがあるんだけど、香炉掃除してもらえるかな」
「ありがとう!助かったよ。」
と 声かけするのがポイントです。
仏さまを介して子どもたちとつながる。
子どもたちも役に立っている実感を感じることができる。
自分の存在を感じることができる。
特別な行事ではなく、日常に取り込みできると自然ですね。
お墓参りも、帰りの食事が楽しみとかできるといいですね。
「子供のころ、うめ家のせんべいが楽しみだった」と言われることもあります。
スーパーで売っているものですが、お客様にとっては「うめ家のせんべい」です。
昔の子どもたちが、今日も 大人になってお墓参りにいらしています。
うちの子どもを見て「大きくなったなぁ。赤ちゃんだったのに」と
建墓当時、ご自身が赤ちゃんだった方がお父さんやお母さんになって赤ちゃんを抱いて
法要に来られます。
お施主様と「この赤ちゃんが息子さんたちくらいになるまで見届けないとね」
「お互いに長生きしないと」と
笑ってお話ししました。
お墓や仏さまは過去と今と未来を繋げてくださいますね。