終戦前後の旧日本領地から、必死にもってきた遺骨

遠縁の遺骨でお墓に納骨されているにも関わらず、台帳に記載されていない遺骨がありました。

何故でしょうか?

改葬が予定されている遺骨です。

生前の面識がない遺骨ばかりです。

遺骨の存在は認識していたので血縁関係は調べることができました。

改葬するにあたって、遺骨の死亡を確認できる書類が必要です。

通常、埋蔵許可(火葬証明)書埋蔵証明で確認できますが今回はありません。

遠縁の菩提寺に問い合わせしたところ、

終戦前後に旧日本領地から、戦火をくぐり抜けもってきたことがわかりました。

もってきたその人は、一度無事に本土(北海道)に着いたけれど「骨を忘れた」と言って、闇夜の中小舟で戻り再度本土に戻る途中艦砲射撃を受け怪我を負ったそうです。

「先祖も一緒に帰る❗」

菩提寺の話によれば、誰かのお骨でも一時預りしただけで遺骨の記録はなく、供養していた記録があるだけということでした。

結局、親戚の協力を得て死亡までの戸籍を遡りました。

間違いなく死亡していることがわかる除籍謄本をもって書類を整えました。

戦前の戸籍の記録は戦火で失われていることもあります。

旧日本領地での戸籍は不明な場合、厚生省に問い合わせが必要な場合もあります。

戸籍を何通も取り寄せることもあります。

必要な書類を取り寄せるのは大変な作業でしたが、

命懸けで遺骨を持ち帰った先祖をおもえば、書類を整えてきちんと納骨するのが

子孫の仕事と思います。

また、自分が生まれてから現在までの戸籍の履歴を調べて

家族に託しておくと自分も家族も安心かもしれません。

お墓のこと・終活のこと、 お気軽にご相談ください。

八柱霊園参道 うめ家石材店

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