都立八柱霊園前のうめ家石材店です。
「こんにちは~!」(お客様)
「は~い!あら いらっしゃい。あっ!そろそろ 命日?」(うめ家)
「うん、そう。」
「今日は一人?」(うめ家)手桶を下ろしながら
「おばちゃんと姉ちゃんと待ち合わせ。」
「手桶のタガ緩んでたから締めたよ。少し、水張っておくね」
「ありがとう~」
しばらくして、揃ったので
「お花いつもので いい?」(うめ家)
「いつものでお願い。行ってきま~す。戻ったらちょっとゆっくりするね。」(お客様)
「いってらっしゃい。」(うめ家)
お墓から戻ってくる。
「只今帰りました!」(お客様)
「お帰りなさい。」(うめ家)
「手桶水漏れしませんでしたか?」(うめ家)
「全然大丈夫だったよ。」(お客様)
「よかった!年季物の手桶だけどまだ大丈夫ね。」(うめ家)
「はぁ~、ちょっとおトイレ貸して~」(お客様 おばちゃん)
「どうぞ、足元気をつけてね。うちバリアフリーじゃないから」(うめ家)
何となく見守り
トイレから戻ってくると
「おばちゃん、この杖高さあってないんじゃない?ちょっと直したよ」(お客様)
「えぇ?そう?あっ丁度良くなった(⋈◍>◡<◍)。✧♡」(お客様 おばちゃん)
その後、戦前からのうめ家の話になる・・・・・。
そして、
「この前 納骨した時 結構いっぱいだったよね。あたし、入るところある?」(お客様 おばちゃん)
「古いお骨、骨壺から納骨袋にうつしたり、カロート中の土の部分に埋めればスペース作れますよ。
大丈夫、入るところあるから。」(うめ家)
「そうか、戦死した〇〇は骨壺に紙が入っているだけだもんね」(お客様 うめ家)
「じゃぁ、このひと達(姪っ子 お客様のお姉さんご夫婦)子供いないのよ。
どっちか先に逝っちゃって残された方は、どうやってお墓に入るの?」(お客様 おばちゃん)
ものすごくストレートな質問です。
「そこのお墓はお寺のお墓ですか?永代供養墓ありますか?」(うめ家)
「あります。古いお骨を永代供養墓へ移しました。」(お客様 お姉さん)
「お寺さんとの関係は 相談できる 関係ですか?」(うめ家 お姉さん)
「相談できる関係です」(お客様 お姉さんの夫)
「良かったです。多くのお寺さんは相談できる方ばかりなのに、マスコミでは面白おかしく書き立てることが多いから」(うめ家)
「そうですよね。うちのお寺はごく普通に話の分かるお寺さんですよ」(お客様 お姉さんの夫)
「でしたら、まずはお寺さんに相談するのが一番いいですよ。もしもの時の連絡先もお寺さんにしておくとか。」(うめ家)
「そうですね。相談してみます。」(お客様 お姉さん)
「そっちは、大丈夫だね。」(お客様 おばちゃん)
「ところで あんたはどうなんだい!結婚しないの!」(お客様 おばちゃん)
「え?前連れてきたじゃないですか」(うめ家)
「それは、離婚した。」(お客様)
「そうじゃなくて、次の人のほう」(うめ家)
「え!あの、まだちょっとそろそろ・・・・・」(お客様)
「するって言ってなかったけ?去年。」(うめ家)
「そろそろ・・・・・」(うめ家)
「いくつになったっけ?」(お客様 おばちゃん)
「〇〇才」(お客様)
「じゃぁ、来年厄年明けるじゃん。」(うめ家)
「うん、後厄」(お客様)
意外と厄年を気にしている?
「ほ~ら、うめ家さんにも心配かけて!」(お客様 おばちゃん お姉さん)
みんな笑う。
命日参りに来たら、お骨になったらの話も結婚の話もうめ家でできてしまいます。
しかも、なんの違和感もなく。
今日も最後まで読んでいただき ありがとうございました。